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傷病手当金令和5年度給付状況
2024-10-30
令和5年度の協会けんぽの傷病手当金の支給件数は16万9957件で、4年度の31万1099件から大幅に減少しました。傷病別では精神疾患が5万9826件(35・2%)、がんが2万3063件(13・6%)、新型コロナがほとんどを占める特殊目的用コードが1万8692件(11・0%)、ヘルニアなどの筋骨格系・結合組織の疾患が1万3894件(8・2%)、循環器系の疾患が1万1719件(6・9%)などとなっています。
総支給金額は297億1010万6139円で、4年度の329億7392万8182円から10%ほど減少しました。支給金額が最も多い傷病は精神疾患で、125億5449万9413円と総額の42・3%を占めます。そのほか金額が多かったのは、がんの47億8145万2745円(16・1%)、筋骨格系・結合組織の疾患の25億5255万229円(8・6%)、循環器系の疾患の25億3987万2118円(8・5%)などでした。
精神疾患の支給件数の推移をみますと、平成22年度が2万823件、26年度が2万3302件、30年度が3万932件、令和元年度が3万5849件、2年度が4万2712件、3年度が5万1054件、4年度が5万6341件、5年度が5万9826件と、右肩上がりの状況が続きます。とくに令和に入ってからの増加幅は大きく、5年度は5年前に比べて約2倍に増加しています。
傷病別の平均支給期間を見ますと、精神疾患が218・55日、がんが193・71日、筋骨格系・結合組織の疾患が154・67日、循環器系の疾患が195・10日などとなっています。
被保険者千人当たりの支給件数の平均は6・80件でした。業種別では、公務が15・19件で最も高くなりました。次いで運輸・郵便業が9・41件、医療・福祉が9・04件、サービス業が7・37件となりました。低い業種は不動産・物品賃貸業の3・77件、電気・ガス・熱供給・水道業の4・03件、複合サービス業の4・06件などとなっています。