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労働審判件数が過去最高に
2021-11-02
 2年度の司法統計によりますと、地方裁判所が昨年度に新たに受け付けた労働審判の事件数は3907件で、平成18年度の制度創設以来過去最高の数値を記録しました。過去5年間の推移をみますと、平成28年度が3414件、29年度が3369件、30年度が3630件、令和元年度が3665件となっています。
 2年度の事件の内訳は、地位確認(解雇等)が1853件で前年度比252件(15・7%)増の大幅増となりました。賃金手当等(解雇予告手当を含む)は1501件で33件(2・2%)減、退職金は66件で28件(29・8%)減、その他(金銭目的以外)は62件で31件(100・0%)増、その他(金銭目的)は425件で20件(4・9%)増でした。
 労働関係の第一審通常訴訟も3960件で、平成4年以降過去最高の数字となっています。
 労働審判と訴訟増加の背景には新型コロナの感染拡大による、経済悪化があるとみられます。厚生労働省の調べでは、新型コロナの影響で解雇見込み者になった労働者は9月17日時点の累計で11万6671人に上ります。
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