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年金改革繰下げ受給上限75歳へ
2019-11-21
厚生労働省は、次期年金制度改革で、繰下げ受給の上限年齢を現行70歳から75歳に引き上げる方針です。就労の多様化を年金制度に反映して、長期化する高齢期の経済基盤を充実させる狙いです。
 現行の公的年金受給開始年齢は、原則として個人が60~70歳の間で自由に選ぶことができます。65歳より早く受給開始した場合、年金額を減額し(1月当たりマイナス0・5%、最大マイナス30%)、一方で65歳より後に受給開始した場合、増額(1月当たりプラス0・7%、最大プラス42%)しております。
 見直しの方向としましては、繰下げ受給の上限年齢を75歳に引き上げ、60~75歳の間で選択可能とします(改正法施行時点で70歳未満の者について適用)。繰下げ増額率は1月当たりプラス0・7%、最大プラス84%とする方向です。
 
 受給開始時期の選択を終了した70歳の受給権者について、現行の繰下げ制度の利用状況をみますと、概ね1%程度と低調です。今後、経済成長を実現するためには、高齢者の労働参加の一層の進展が求められます。
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