新着情報とお知らせ
群馬労働局では、令和4年4月から令和5年3月までの間に管内の労働基準監督署が実施した長時間労働が疑われる960事業場に対する監督指導の実施結果を取りまとめました。
この監督指導は、各種情報から時間外・休日労働時間数が1か月当たり80時間を超えていると考えられる事業場や、長時間にわたる過重な労働による過労死等に係る労災請求が行われた事業場を対象としています。
法違反の状況(是正勧告書を交付したもの)
1 重点監督の実施件数
960事業場に対して監督指導を実施し、760事業場(全体の79・2%)で労働基準関係法令違反が認められました。
2 主な違反事項
- 違法な時間外労働があったもの:
345事業場(35.9%)
うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が
月80時間を超えるもの:
139事業場(40.3%)
うち、月100時間を超えるもの:
92事業場(26.7%)
うち、月150時間を超えるもの:
14事業場(4・1%)
うち、月200時間を超えるもの:
5事業場(1・4%)
- 賃金不払残業があったもの:
57事業場(5・9%)
- 過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの:221事業場(23・0%)
主な健康障害防止に係る指導状況
(指導票を交付したもの)
1 過重労働による健康障害防止措置が不十分なため改善を指導したもの:
408事業場(42・5%)
うち、時間外・休日労働を月80時間以内に削減するよう指導したもの:
198事業場(48・5%)
2 労働時間の把握が不適正なため指導したもの:119事業場(12・4%)
監督指導により把握した実態
1 時間外・休日労働時間が最長の者の実績
監督指導を実施した結果、違法な時間外労働があった345事業場において、時間外・休日労働が最長の者を確認したところ、139事業場で1か月80時間を、うち92事業場で1か月100時間を、うち14事業場で1か月150時間を、うち5事業場で1か月200時間を超えていました。
2 労働時間の管理方法
監督指導を実施した事業場において、労働時間の管理方法を確認したところ、62事業場で使用者が自ら現認することにより確認し、453事業場でタイムカードを基礎に確認し、225事業場でICカード、IDカードを基礎に確認し、47事業場でPCの使用時間記録を基礎に確認し、197事業場で自己申告制により確認し、始業・終業時刻等を記録していました。