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転倒労災5年連続500件超
2023-03-03

 労働災害のうち県内で発生した転倒災害が2022年11月末時点で501件を数え、5年連続で500件を超えたことが群馬労働局のまとめで分かりました。冬季は凍結や降雪で転倒災害が増加する傾向があるため、労働局は1~3月を重点取組期間と位置付け、災害減少に向けて対策を強化しています。

 過去の発生件数は21年525件、20年602件、19年529件、18年504件。いずれも労働災害全体の20%前後を占めました。12~21年の10年間の発生状況を分析しますと、12~3月の冬季に多く、1月が累計703件と最多でした。

 22年11月末時点の発生状況を業種別で見ますと製造業が127件で最も多く、商業91件、保健衛生業69件でした。傷病別では骨折336件、打撲傷101件、関節の障害51件。年齢別の最多は60歳代以上の217件で、50歳代131件と続き、筋力や平衡感覚の低下が指摘される高年齢労働者が目立ちました。

 災害事例を見ますと、警備業の60代男性が22年1月、工事現場で車両誘導をしていた際に積雪に足を滑らせて転倒し、足首を骨折しました。同じ月には運送業の30代男性が凍結した路面を小走りし、転んで足首を折る例もありました。

 転倒災害防止に向け、群馬労働局は以前から1~3月を重点的に取り組む期間に設定しています。「冬こそ STOP!転倒災害」を合言葉に、啓発資料の配付、労働基準監督署による事業場への指導などを行っています。

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