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雇用保険料率0.5%(一部は0.6%)に
2022-11-10
10月から労使が支払う雇用保険料率が上がりました。労働者は賃金の0・3%から0・5%(農林水産・清酒製造・建設は0・4%から0・6%)となり、月収30万円の人の場合、保険料は月600円増えます。新型コロナウイルス禍で、企業が従業員に支払う休業手当を補填する雇用調整助成金(雇調金)の支出が膨らみ、財源の雇用保険財政が逼迫したため、政府は料率を上げて安定化を図る狙いです。 雇用保険には失業手当などの失業等給付、育児休業給付に加え、雇調金を含む雇用関連の2事業の実施があります。それぞれに料率を設定します。2事業分は枯渇し、失業等給付から借り入れるなどして対応しています。 今回引き上がったのは失業等給付の料率です。労使折半で引き上げ、月収30万円の労働者の場合、保険料は月900円から1500円になります。事業主の保険料率も0・65%から0・85%(農林水産・清酒製造は0・75%から0・95%、建設は0・85%から1・05%)に上がります。事業主だけが払う2事業分の料率は先行して4月に引き上げています。 この料率は2023年3月末まで適用され、4月以降の料率は22年末の予算編成過程で決めます。 |
雇調金の支給決定金額は、コロナ感染が拡大を始めた20年春からの累計で6兆円を突破しており、厚生労働省は23年3月に財源はほぼ底をつくとしています。22年10月から雇調金特例措置の一部を縮小しており、支出に歯止めをかけたい考えです。