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精神疾患の請求増加
2022-08-05

 厚生労働省がまとめた令和3年度の「過労死などの労災補償状況」で1年間の請求件数が前年度比264件増の3099件に上ったことが分かりました。脳・心臓疾患関連が前年度に比べて減少したのに対し、精神障害関連がこれまでの最多件数を300件近く上回り、全体を押し上げました。

 過重な業務が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスを原因とする精神障害に関する請求件数の合計は3099件です。このうち、業務上疾病と認定して労災保険給付の支給を決定したのは前年度比1件減の801件でした。死亡または自殺未遂事案の支給決定は同12件減の136件。

 精神障害に関する請求件数は2346件となり、同295件増加しました。過去最多だった令和元年の2060件を大きく上回りました。支給決定件数は629件で、過去最多だった前年に比べて21件増えています。

 精神障害関連の支給決定件数を業種別(大分類)にみますと、医療・福祉が142件で最も多く、以下、製造業106件、卸売業・小売業76件と続きました。

 一方、脳・心臓疾患の請求件数は前年度比31件減の753件でした。支給決定件数は同22件減の172件でした。

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