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高齢者の労働災害防止対策
2021-10-28
◆転倒災害の発生状況
全産業において、災害の種類別に休業4日以上死傷災害をみますと、転倒災害が23・9%と最も多くを占めています。
◆転倒災害の特徴
転倒災害には、次に示す4つの特徴があります。
特徴1 高齢者は転倒災害リスクが高い
高齢者ほど転倒災害のリスクが増加し、55歳以上では55歳未満と比較しリスクが約3倍に増加します。
特徴2 50代・60代の女性の発生率が高い
転倒災害の男女別年齢別の発生割合をみますと、50代・60代の女性の発生割合が高くなっています。
特徴3 休業1カ月以上が約6割を占める
転倒災害による休業期間は約6割が1カ月以上となっています。
特徴4 雪国で数多く発生
雪の多い地域では、雪・凍結などに起因した転倒災害が多発しています。
◆小売業の転倒災害
・転倒災害発生状況
高齢の女性の転倒災害が数多く見受けられますが、その代表的な職場の一つに小売業があげられます。
小売業の労働災害発生状況を災害の種類別(事故の型別)にみますと、全産業同様、転倒災害が34・4%と最も多く占めています。
・高齢女性の転倒災害事例
小売業にはさまざまな業態がありますが、なかでも、総合スーパーマーケット、食品スーパーマーケットにおける高齢の女性パートタイマーの転倒災害が目立ちます。
そこで、発生しているさまざまな転倒災害を紹介します。